肛門科の診療内容について

肛門科、名前を聞くとちょっと気恥ずかしさをおぼえますが、この肛門科の診療内容、具体的にどのような病気を主に取り扱っているかは意外と知られていません。

まず、肛門そのものの病気があります。たとえば痔や肛門周囲炎などです。それから大腸関係の病気もあります。これは、肛門からの出血と思っていたのが、実は大腸からの出血だったということがあるためで、大腸がんなどはその代表例です。それ以外にも性病や肛門がんなどのこともあります。また、肛門の周囲にかゆみがある場合は、肛門や直腸の病気に加え、アレルギー疾患や婦人科系の病気、全身疾患の場合もあります。

ですから、肛門から出血があったり、痛みがあったり、または異常にかゆみがあったりする場合には、すぐ肛門科の診療を受けた方がいいでしょう。肛門そのものの病気の場合はそこで治療を受けられますし、他の病気が原因で出血や痛み、かゆみがある場合には、その病気の専門科がある病院を紹介してもらいましょう。

意外な話かもしれませんが、肛門の異常というのは他の病気が疑われる確率も高いのです。そのためにも、恥ずかしがることなしに、積極的に肛門科で内視鏡検査を受けたり、相談をしたりしてみてください。それでも女性の場合はためらってしまいがちですが、最近はレディースコースを設けている肛門科もありますので、思い切って一度訪ねてみましょう。