昔から「病気になったときに健康の重要さを知る」と言います。なにか特別に健康に配慮した生活をしていなくとも、病気にかかった不健康な状態を好む人はいません。風邪などの軽い病気などにもかからず、健康であり続けるためには、免疫が大きなカギを握ります。
皆さんも「免疫」という言葉や基本的なメカニズムは学生時代に生物の授業で習ったことでしょう。
ふだん私たちが暮らしている空間にはさまざまなウイルスが存在しており、生活の中でそれらは体の中に侵入してきてしまいます。この時、ウイルスが体内で悪さをしないよう、ウイルスを攻撃し排除するのが免疫です。免疫が正常に働いているからこそ、多少ウイルスが体内に侵入しても、せきや発熱などの不快な症状が起こらずに過ごすことができます。
この免疫の働きは、ふだんの何気ない行動で強くなったり、弱くなったりします。免疫力を高めることで病気にかかりづらくなり、毎日元気に過ごすことができます。
免疫力を高めるために効果的なこと
[よく笑う]
皆さんはどんな時に笑いますか？面白いジョークを聞いたときなど、単純に「面白い」と感じた時のほかにも、友人や家族と話していて、自然と笑みがこぼれることもあるでしょう。実はこの「笑い」は免疫に良い効果をもたらすことが知られています。
免疫細胞のひとつに「ナチュラルキラー細胞（NK細胞）」というものがあります。この細胞はがん細胞やウイルスに直接働きかけ、排除してくれます。このナチュラルキラー細胞の働きを手助けするものに、ドーパミンやベータエンドルフィンという物質があります。これらは笑うことによって生み出されます。
「ふだんあんまり笑わないな…」と思っている人はなるべく笑うようにするとよいでしょう。
[よく眠る]
昔から「寝る子は育つ」と言います。睡眠が成長に大きな影響を及ぼしていることは皆さんご存じでしょう。
睡眠時間は体内の環境を整えるために使われる大切な時間です。それだけではなく、免疫力を高める時間でもあります。アメリカで行われた研究によって、8時間以上眠る人は7時間未満の人より、3倍も風邪やインフルエンザにかかりにくいことがわかりました。長時間ぐっすり眠ることでストレスも解消できます。睡眠は心身の健康を維持するうえでとても重要です。
寝つきが悪い、という人は体を温めるようにしましょう。アロマオイルなどを用いてリラックスすると寝つきがよくなります。ほかにも、ふわふわしたものを抱きしめて横になると、安心して眠りやすくなります。ふだん寝つきが悪い人はさまざまな方法を試し、自分にあった方法で眠りましょう。
[よく動く]
健康を維持するために運動が重要、ということは知っていても「なぜ運動が健康維持に効果的なのか？」ということまで理解している方は少ないのではありませんか？運動をすることで得られるメリットはさまざまありますが、今回はその中でも特に「体温」に着目しましょう。
運動をすると体がぽかぽかと温まってきます。それは体を動かすエネルギーを得るために、心臓が全身に血液を行きわたらせ、酸素を届けるためです。運動をやめると、徐々に体温が落ちて汗ばむことはなくなりますが、しばらくは体温が高い状態が続きます。定期的に運動、特に有酸素運動を行うと心肺機能が活性化され、より体温が高くなりやすくなります。
現代は体を動かさなくとも生活ができる世の中です。そのため代謝が低くなり、平熱が36.0度未満である低体温の人が増えています。低体温はまさに百害あって一利なしの状態ですから、日ごろからなにか運動を取り入れることをおすすめします。
また、体温が高い状態を維持するためには筋肉も重要です。体温を高め、免疫力を高めるには有酸素運動と無酸素運動をバランスよく行う必要があります。無酸素運動の代表が筋トレです。免疫力を高めるにはバーベルを持ち上げたりするようなハードなトレーニングではなく、体の奥にあり、面積が大きいインナーマッスルを鍛える、スローな動きで行うトレーニングが効果的です。
インナーマッスルを鍛える筋トレは見た目に成果が出にくく、特にトレーニング初心者は挫折しやすいのが特徴です。しかしありがたいことに、有酸素運動をしながらインナーマッスルを鍛える方法があります。その一例がダンスです。
他人を魅せるダンスの動きは、体を支えるインナーマッスル抜きでは成立しません。ダンスを趣味としている人は多く、特に東京にはたくさんのダンススクールがあります。新宿や渋谷など東京都内の貸しスタジオでレッスンを行っている株式会社カーネリアンのようなダンススクールであれば、通いやすく続けやすいでしょう。
免疫力を高めるにはさまざまな方法があることはご理解いただけましたか？自分にあった方法を取り入れて、いつまでも健康に長生きしましょう。